お店の紹介

日本初のアンテークトーイ専門店

横浜の元町に「サンセット」というお店を開いて早や25年を迎えました。
そのきっかけとなったのが、ミニチュアカーを盛んに集めていたコレクター時代に経験したヨーロッパ訪問です。
フランスの友人が開いているお店を初めて訪ねましたが、5~6坪の小さなお店の中に私が長年探していた絶版品のミニチュアカーやプラモデルが所狭しと積まれていました。夢の世界がいきなり現実になってしまい、子供のように興奮してしまったことを覚えています。
その時にふと思ったことは、コレクターの人たちに喜んでもらえる自分の小さなお店を日本で開きたいというものでした。その夢が10年後に実現されたのです。
今でこそコレクターは全国各地、またアンティークトーイを扱うお店も数多くありますが、当時はとても狭い世界だったのでいろいろと苦労もありました。
しかし、このような商売をしていて楽しいと思うのは、お客様が大コレクターになって行くプロセスで、25年前にお店を開いたときにコレクションを始めた人が、今では日本の有数のコレクターになっています。欲しいモノを探してあげて喜んでもらえると、こんな楽しい商売はないな~と思います。

宇野規久男

自らもコレクター

私のコレクション歴は、子供の頃、牛乳ビンの蓋、マッチのラベル、切手、コイン、グリコのおまけなど、ありとあらゆるモノを集めていたことに始まります。
ブリキのオモチャと出会ったのは私が3歳のときでした。誕生日に補助車の付いた自転車を買ってもらうとの約束で伊勢佐木町の玩具店に行った時、私の目に飛び込んだのは、自転車ではなく、機関車+3台の客車+8の字のレールがセットになったブリキのバッテリートーイでした。もうそれが欲しくて欲しくて無理にお願いして、ブリキのトラックと一緒に買ってもらいました。遊んだ後は宝物のように大切に保管していたのを覚えています。この頃からコレクターとしての素質があったのですね(笑)

1960年代に入ると貿易が自由化され、海外のオモチャが続々と日本に輸入されるようになりました。ただし、当時の為替レートは1ドル/360円。私たちにはなかなか手の届かない世界でした。
中学生の頃に同級生がドイツ製のメルセデスベンツのレーシングカーと英国製のロールスロイスを学校に持ってきて見せてくれました。 当事の日本製のミニチュアカーは駄モノが多かったので、その完成度の高さに魅了されてしまいました。これが私と本格的なミニチュアカーとの出会いです。
それからは毎日のように伊勢佐木町のデパートに足を運び、1週間に1台の割り合いで買い求め、自宅のオモチャのガレージにミニチュアカーが徐々に増えて行ったのです。


宇野規久男

宇野規久男のプロフィール

  • 1947年10月29日生まれ
  • 13歳 中学生の頃からミニュチュアカーの収集を始める。
  • 20歳 当時としては珍しかったコレクターを対象にコレクショントーイを販売していた横浜の「千代田ママストア」に勤務。
  • 22歳 フランスで絶版物のミニチュアカーを扱っているジャッキー・ブルタン氏と出会い、千代田ママストアの専務と共に初の訪欧。
    ブルタン氏の5~6坪の小さなお店を見て強烈なインパクトを与えられる。いつか日本で自分のお店を開きたいという強い願望が芽生える。
  • 29歳 横浜元町に念願のお店を開いて今日に至るアンティークトーイ業界の草分け的存在。
  • 34歳 日本最初のトーイショー「ワンダーランド・マーケット」を開催
  • 50歳 テレビ東京で放映中の「何でも鑑定団」に出演する車関係のオモチャの特別鑑定士。

現在 本業のかたわら、サンタクロース、シボレーコルベア、ゼロ戦のオモチャの収集に熱中している。